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昨日の試合は今季初めて「敵対的サポーター」がホームへ来たという事で我々にとって非常に考える事の多い日でありました。 岡山や鳥取のような友好的なサポーターチームばかりではないという現実を、久し振りに実感することができました。 「敵対的」とはこちらに何のリスペクトもなく、選手を侮辱し、サポーターを侮辱し、「北九州」を侮辱することを公然とやってのける事です。 彼らは我々が怒り狂うとは思っていなかったようです。 それほどに我々は見くびられていた。それが何より悔しい。 罵声や野次の応酬が「アツい」と考える人達にとっては「涙と笑いの北九劇場」というテーマは「ぬるい」と映るようです。 しかし実際の我々は北九州の選手やサポーターへの罵声や挑発に対して激しく怒り狂う為、不本意ながら昨日のような乱闘も辞さない危険な状況になってしまいました。 挑発と罵声と野次を繰り返した栃木が特殊なのではなく、今後も必ずこのような敵対的集団が本城へやってくるでしょう。 昨日、バックスタンドで何が起きたのか、なぜ起きたのかを冷静に思い返すことはきっと今後のフロントの考え、或いはサポーターの態度等に有益であると個人的に思っております。 そして不穏な空気を作り出した当事者の一人として、反省の意味を込めつつ、以下の4点を柱に昨日のバックスタンドでの件についてまとめてみたいと思います。 1・北九州側から見た事実関係 2・本城の現状について 3・システム上の安全の確保について 4・サポーターの配置について 1・北九州側から見た事実関係 試合前、栃木のリーダーの使いっパシリ風の中年男性が我々に近づいて来て、唐突に「髪切りマッチをしよう」と言ってきました。 栃木ではよくある事なのかもしれませんが、少なくとも福岡県ではいい年こいたおじさんが初対面の相手に名も告げず「髪切りマッチをしよう」と呼びかけるのは変質者と見なされる事が多いでしょう。 今思えば彼らは我々の事を知っていたのかも知れません。 話題になった信義のPK動画を観て笑える連中だとでも思っていたのでしょうか。 彼らは我々を知っているかも知れませんが我々は彼らを知らない。 従って「意味がわからん」として丁重にお引取り願いました。 去っていく栃木のパシリおじさん達の背中を見ながら、これは栃木流の挑発だったのではないかと感じ、「殴るべきやったか」という悶々とした感情が生まれました。 試合ではご存知の通り、点を取られたら取り返す展開で内容も相当に激しくなっておりました。 ドグラス選手が倒された時、試合が止まり競技場が静まる時間がありました。 その時に栃木側から「早く立てよ」と声が上がった。 普段なら我々の方からも出ることがあるセリフで特にキレることではないのですが、試合前の挑発、試合中の北九州の選手達に対する野次などで火種は充分にくすぶっていました。 気がつけば激しい罵声の応酬でバックスタンド側が不穏な状況になっていました。 バックスタンドの観客の皆様には非常に不愉快な思いをさせたのではないかと反省しております。 ハーフタイム中、我々はトイレ前を通過し喫煙所へ行くという、いつもと同じ行動を取りました。 このトイレは試合前まで栃木のサポーターも使用しており、また喫煙所はバックスタンドに一箇所しかありません。 もし顔を合わせた場合、我々は栃木サポーターを見て見ぬ振りはできただろうか。 むしろ見たでしょう。相手の顔の毛穴の数を数えられるぐらいにガン見したはずだ。 我々を挑発し、北九州の選手を侮辱した本人達を目の前に「今日は雨が降らんで良かったね」などと言えただろうか。 「鉢合ったらやる」 「とりあえず一番強そうなヤツをやろう」 「競技場内でやるのは好かんので外へ連れ出そう」 我々は非常に危険な会話をしていることにも気づかないほど冷静さを失っていました。 喫煙所から引き上げトイレ前を通過する時も栃木のヤツがいないか確認したがいない。 栃木は空気を読んだか、何かしら話があったのかも知れませんが、彼らは喫煙所にもトイレにも来ませんでした。 ハーフタイム中にクラブ側から我々に対し、通常は開けない駐車場に近いゲートを開けるので外へはそこから出るよう話があり、結局、栃木サポーターとは接触はなくトラブルは回避されました。 今にして思えば(特に当事者の一人である僕が言うことではないのかも知れませんが)、寸前のところで衝突が回避された状況だったと、今でこそホッとしております。 こうした状況は今後起きないと言えるのでしょうか。 仮に僕やBRIGADEの面々がある日突然、本城から姿を消したとしても、ニューウェーブ北九州が今後もサッカーチームとしてJリーグを目指すとするならば、必ず今回のような「敵対的集団」はやって来ます。 つまり我々がいなかったとしても問題点は潜在し続けるという事を念頭に後編を書きたいと思います。 後編へ