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悔しさと寂しさもあり、そして少しの満足感もあり、ニューウェーブ北九州のJFL初年度の旅も終わって今はホッとしております。 最終順位は10位と正直残念な結果ではありますが、来季はあの建物のように圧倒的な存在感でJFLを駆け抜ける事になるでしょう。そうならなければいかんですね。 Jリーグが近づいて来れば様々な変化が起きる事が予想されますが、基本はやっぱり楽しむ事だと我輩は思うわけです。そこに余計なものを持ち込もうとすると歪みが生じるんじゃないかなぁと。 深い意味で書いてるわけではなくて、来季はかなりギスギスした雰囲気になるんじゃないかと考えているので、今のうちから自分の基本を再確認しておこうかなと思った次第です。 来年もニューウェーブ北九州というチームを楽しむ。それだけ。 そんなこんなで前期に引き続き後期もやります、独断と偏見にまみれた『京築的ベスト』。あらゆる異議異論を踏み越える禁断のアワード、後期編開始。 京築的後期 ベストゲーム3 1位 vs カターレ富山戦 2-0で勝利 2位 vs ファジアーノ岡山戦 3-1で勝利 3位 vs ホンダFC戦 2-2で引き分け 無失点で会心の勝利という点で富山戦を選びました。守って守って個人技のスーパーゴール2発で沈めたという印象ではありますが、富山の逆襲を防ぎ倒すあの時間帯のスリルと、2点差となる宮川選手のゴールが決まった時の安心感の落差が非常に気持ち良かった試合でした。 岡山戦は富山戦と逆で追いかける展開でしたが、追いついて追い抜いてブッちぎる実に爽快な試合でした。この勝利で地域決勝の盟友・岡山を崖っぷちに追いやったという点も高く評価。 ホンダ戦はこれまでにない猛攻を受けつつも、わずかなチャンスを切欠に徐々に押し戻していく北九州らしい粘り強さが遺憾なく発揮された点で選びました。 栃木SC戦やジェフリザーブズ戦、横河武蔵野戦も観ていれば選んだかも知れません。 何気に後期はJ参入を決めた3チームに負けていないのは少し救われますね。 京築的後期 ベストゴール3 1位 宮川大輔 選手:カターレ富山戦2点目ゴール 2位 冨士祐樹 選手:ホンダFC戦1点目ゴール 3位 河内勇太 選手:三菱水島戦2点目ゴール 宮川選手のあのゴールは間近で観てましたが凄まじかった。相手DFを振りほどいて、あの位置から撃ってあの威力。はっきり言って個人的に後期っつーか年間ベストゴール。 この試合では佐野選手もテクニカルで溜め息が出るようなスーパーゴールを決めてますが、度肝を抜かれたインパクトと試合を決定着けたという意味で宮川選手の二点目を優先的に選びました。 冨士選手のゴールは、ホンダの組織的な守りに成す術がないと思えた中で、一瞬の隙を逃さなかった良質のゴールでした。 水島戦の日高選手のゴール、岡山戦の佐藤選手・宮川選手・冨士選手のゴールも捨て難いものがありますが、あえて河内選手を選んでみた。独断と偏見剥き出しであります。 あと観てないけどジェフリザーブズ戦の佐野選手の3点目、栃木SC戦のタチコ選手の同点ゴールは観ていれば選んでおったかと。 スペシャルメモリアルゴール 佐野裕哉 選手:天皇杯福岡県予選決勝 九州産業大学戦決勝ゴール 日高選手のクリア→宮川選手のキープ→タチコ選手の魔法→冨士選手のオーバーラップからの絶妙グラウンダーパス→宮川選手スルー→中嶋選手、中央の宮川選手に出す雰囲気を見せておいて後方から駆け上がってきた佐野選手にノールックパス→佐野選手、絶妙なコースに流し込む。 今年観たゴールの中で最も美しいゴールであり、苦渋を舐めさせられてきた福岡県の大学勢に格の違いを見せ付け、天皇杯本選初出場を決めた記念すべきゴール。リーグ戦ではない天皇杯なので特別枠。 京築的後期 MIP3 1位 タチコ 選手 2位 宮川大輔 選手 3位 冨士祐樹 選手 前期に引き続いてまたもやタチコ選手。という事は年間MIPですか・・・。しかしまぁ不思議と納得した自分がいます。今年一年で一体どれほどのタチコマニアを生んだ事か。個人的には未だに疑いの目で見てしまうのですが、それを上回る何かを持っておるのでしょう。 冨士選手は苦しい時間帯にゴリ押しでも打開しようという勢いを度々見せてくれました。実際それで結果も出している。時々発揮される別格の強さが頼もしく見えたりしました。 あとは佐藤選手。「一所懸命にやったので満身創痍です」と言われれば「まさにその通りです」としか言えないほどシーズンを通してよく働いてくれました。相手DFと激突しながらも決めた岡山戦の同点ゴールはこの選手の気持ちの強さを象徴するものだったかと思います。 それと岩倉選手。終盤に調子を上げてきた印象。時々不用意なミスもありますがシュートブロックやクロスボールのカットに抜群のセンスを感じたりもする不思議な選手。 京築的後期 MVP3 1位 宮川大輔 選手 2位 水原大樹 選手 3位 佐野裕哉 選手 後期としてますが、実質年間MVPです。宮川選手の強さだけは全く落ちなかった印象。試合には負けても宮川個人は負けてなかったと思うこともよくあった。中盤が安定してくればもっと点が取れるはず。 佐野選手は抜群に天才の時と、物凄く平凡な印象を受ける時と、意外に波があるのかなと思ったりして。北九州のゲームメイカーなので良くも悪くも目立ってしまうのも仕方無い事ですが。 水原選手は失点時にあまりイライラせんで欲しいかな。頼りにしている選手がイライラしていると観ているこっちも不安になる。 この三人はプレーに関してもう一段階高いレベルを要求してもいいぐらいの能力を持った選手。来季残る選手達にはJでのプレーを常に念頭に置いてもらうことになるかと思います。 北九州はもうその段階に来ている。 特別選考 BRIGADE的MVP3 1位 宮川嫁 2位 タチコ嫁 3位 ソメザイル号 これは先日の守山遠征の帰路の車中で、京築的べストをやるという話をした際に出たもので、参考までにカナブン団長&ブルーノ・ソメザイル氏の意見を伺った結果であります。 つーか全部選手じゃないし・・・。 とは思いましたがとりあえず載せました。 選考理由 「シーズンを通して一番良かったのは宮川」という、一昔前なら信じられない様な発言を団長及びソメザイル氏より頂き、「やっぱり宮川がMVPですよね」と言ったところ、「いや、宮川の奥さんがMVP。宮川には出来過ぎた嫁」という意見が返って来ました。僕は選手個人のプライベートには全く興味がないので何とも言えませんが、まぁそうらしいです。 タチコ嫁はBRIGADE BBSや当ブログに降臨して話題を提供してくれた事、その後タチコ選手が活躍し始めた事などからエントリー。その家族愛の強さ故にタチコ選手が来年も日本でプレーするかどうかは微妙な感じではありますが(個人的な印象です)。 次いでこの一年間、日本列島狭しと走り回ったソメザイル号も選ばれました。普通に生活していれば一年掛けて走る距離を一ヶ月未満で駆け抜けた影の功労者。一月に二回もエンジンオイルを交換せねばならんほど酷使されたようです。 なんだかんだで僕もこの車でトータル2千キロは運転した感じです。自分の車以外でこんなに愛着を感じたのは初めてですね。本当にお世話になりました。 如何でしたか、相変わらずの独断と偏見にまみれた京築的ベスト。観た人それぞれに「ベスト」があるチーム、それがニューウェーブ北九州。あなたのベストは何でしたか。