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2009 07,13 16:08 |
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選りにも選って遠征前にマジ風邪をこじらせ、開戦前から既に傷病兵となってしまった役立たずサポーター、T-ウイルス京築。
今までの遠征の中で、最も体調不良に苦しんだとして記憶に残るであろう言い訳混じりの宮崎遠征記であります。 AM 05:15 小倉 『BRIGADE-01小隊』 朝、目が覚めた時から喉の具合が非常に悪い。喋ろうとすると咳が出て、喉が裂けるような痛みが走る。気管が炎症を起こしていることを自覚できる。こんなコンディションで遠征日を迎えることになるとは。加えて宮崎が暑かったら死ぬかもしれん。ハードな一日になりそうだ。 三萩野にて初参加の学徒兵を拾う。良くも悪くも若さを感じさせる高校生だが盾ぐらいにはなるだろう。僕からそう思われている事を知ってか知らずか、彼はNWについて自分の意見を述べている。 集合地点にてソメザイル号に乗り込む。昨年の最終節、守山遠征以来のソメザイル号乗車。体調は良くないが気分は高まってきた。大丈夫だ。 AM 06:00 須恵 『嘘だと言ってよオギー』 予定より早く小倉を出たせいか、OGY氏との合流場所である須恵にも20分早く着いた。しかしそこは時間に厳しいBRIGADE、「5分以内に来なければ置いていく」との内容の容赦ないメールを送りつける。僕は自分には甘いが人には厳しいのだ。 OGY氏はすぐに現れた。てっきり僕のメールを見て駆けつけたと思っていたが、僕のメールには全く気がついていなかったらしい。ガン無視ですか、そうですか。 AM 09:00 宮崎 『東国原王国侵入』 さしたる抵抗も受けず、順調過ぎるほど順調に王国侵入に成功した。コンビニに立ち寄るとスポーツ新聞に『東国原断念』の見出しが見える。宮崎で東国原の記事を目にするというシュール(?)な状況に思わず笑う。 コンビニから出た途端に凄まじい日差しに驚く。 なんなのこの暑さ。今日の試合、間違いなくヤバイ。過去の事例から北九州の選手が走り続ける姿を想像出来ない。いや、この殺人的な日差しの中で走りまわれと言う方が非人道的である。 前日の他チームの結果で、ホンダロックに勝てば4位になるという話は聞いていたが、大きな試練の一日になりそうだ。 宮崎に先乗りして潜入工作に勤しんでいるであろう先遣隊に到着した旨のメールを出す。つまりは準備に入るので今すぐ来て欲しいという意図を込めたメールだったのだが、なかなか現れない。 時間が過ぎる毎に外の日差しは強くなり、気温も上がっているように感じられる。男4人の乗った車の中の不快指数は余裕で120%を越えている。ああ、早く出たい・・・。 AM11:00 生目の杜 『防御陣地設営』 いつまで待っても先遣隊は現れない。ソメザイル号の中の不快指数が200%に近づいた時点で車を出て競技場に向かう。 ソメザイル氏、OGY氏、そして僕の三人だけで準備を行う。ホンダロックのスタッフがミョーに親切だ。 生目の杜競技場はどことなく雰囲気が笠岡に似ている。非常にJFLっぽいというか。バックスタンド側に行く為に許可証をもらってトラックに降りる。関係者になった気分だ。 もはや、たばこを吸う気にもならないほど体調は悪化している。正午に近づいて気温もさらに上がっているように思う。日差しが痛い。 競技場前では地元の少年チームが全国大会へ出るという事で寄付を募っている。それを見たソメザイル氏がやたらと「楽をするな、そうめんを売れ、そうめんを」と繰り返す。 どうやらソメザイル氏が少年サッカーチームに所属していた頃、親御さんたちがそうめんを売って遠征費にしていたという。恐るべし北九少年サッカーである。 ぼちぼちと北九野郎どもが集まり始める。 先遣隊がようやく登場したが、なぜか既に疲れきっている。何をしていたんだ何を。 すでに生目の杜には本城の雰囲気が漂ってきた。いつもの常連に加え、僕は直接お話をした事はなくても本城で見た事のある顔が続々と集結している。 さらに博多で所用がある為、遠征見送りとなっていたはずの団長も特急で駆けつけて来られた模様。各小隊、商工会バスツアー、そして団長以下単騎突入組を加えた連合遠征隊は鳥取遠征を凌ぐ規模に膨らんでいる。 陣中見舞いに来て下さった社長をそっちのけで、その向こうの翔太くん親子を激写。 暑さは厳しさを増し、僕の体調も悪化の一途だが不思議と勝てそうな気がしてきた。 北九州の北九州による北九州の為の応援文化は少しずつではあるが確実に根付いている。 「北九州にJリーグチームを」とは言うけれど、それはつまり文化を創るという事なのではないか。実際に戦うのは選手達だが、文化を創るのは応援する人たちの、それぞれのシンプルな動機とシンプルな行動の積み重ねであると。 久し振りに登場、すっかり大人びてきたFちゃん。これから色んな環境に身を置く事になるだろうが、いつまでもFちゃんらしくあればいいね。 全ての人達を書くことは出来ないが、およそ本城に当たり前のようにいる面々が当たり前のように宮崎にいた、という感じ。もはや負ける気がしない。 僕の体調は遂に回復しなかったが、ここで死んだとしても仕方ないかなってな気分になってきた。暑さからではないミョーな汗が流れていたが、不思議と気分はよい。 '09JFL後期 第2節 ホンダロックSC 1-3 ニューウェーブ北九州 照り付ける殺人的な日差し、サッカーをするには過酷過ぎる高温高湿のコンディションの中、今季、僕が観た中では一番良かったのではないか。 動けなくっても仕方ないとも思える暑さの中、暑さに弱いと言われまくってきた北九の選手達が走り続けている。スタンドで立っているだけでもキツイが、中で走っている選手達は尚更キツかろうて。 暑さに加え、直前に飲んだ酒が悪い方向に作用したジーノ氏が戦線を離脱、急遽僕が太鼓を叩く事になってしまった。かなりキチい。フラフラの僕を見かねてTOMMY氏(だったと思う)から「代わろうか」と声を掛けられたが、それでも走り続ける北九の選手達を見て思わず「大丈夫です」と答えてしまった。こうなったら代役とはいえ男一匹、ヘタなりに最後までやらせて頂くぜ・・・。 試合は終始北九ペース、前半40分ぐらいだったか、コーナーキックから川鍋選手が頭で押し込んで先制。攻め疲れが見えてきた北九州の選手・応援者を勇気付ける一発だった。 後半も北九ペースは変わらない。 クソ暑さも変わらない。両チームの選手共に動きが鈍くはなっているが、北九州の選手達はそれでも前へ前への意思を打ち出し続けている。 中でも攻撃性を前面に押し出していた関選手が追加点、試合を決定付ける。 さらに長谷川選手が3点目。この頃にはもう僕は朦朧としていてデタラメに太鼓を叩いていたように思う。 真ん中辺りのフリーキックからファーサイドに長いボールを放り込まれドンピシャで合わせられて1点を返される。防ぐことができたようにも思うが、上手く隙を突かれた形だった。 残り時間や点差を考えれば誰もが勝利を確信していたが、この失点のおかげで北九州の選手達のプレーが再び締まったようにも思う。もちろん我々もだ。 非常に盛り上がった状況の中で試合終了、北九州は遂に昇格圏内である4位に名を連ねた。J準加盟チームの面目躍如である。 正直ところどころ記憶がない。太鼓を叩く自分の影を見ながらリズムをとっていた時間が多かったように思う。この試合では特定の選手が印象に残ったというより、『みんなよく走ってるな』とチーム全体に強い印象を受けた。 この夏、NW北九州は期待していいと思う。去年よりもタフになっている。 PM16:00 生目の杜2 『さよなら宮崎』 試合後、スタジアムのアナウンスに北九州サポーターへのメッセージもあった。遠方から来て共にスタジアムを盛り上げてくれてありがとうみたいな内容だったと思う。 試合を終えて、ホンダロックが北九州にとってもはや壁ではなくなっていた事に一抹の寂しささえ感じていた。 さよならホンダロック、さよなら東国原。もう来る事もないだろう。とか言って来年また来てたらそれはそれで笑える。いや笑えないか。 PM18:00 宮原SA 『なぜかみんなそこにいる』 18:00としているが正確には何時頃だったか全く記憶にない。宮崎西から高速に乗って160kmほど走ったところで、少し休憩しようという事になった。 当初は一つ前の山江SAに寄るつもりだったが、なんだかんだでスルーぶっコイてしまった為、その先の宮原SAにて休憩する事にした。とにかく腹が減っているのだ。 ここには「宮原ラーメン」という異色のメニューがあった。 腹が減っている時に新しいメニューを選ぶべきが、実績のある無難なメニューを選ぶべきかで意見が分かれた結果、ソメザイル氏が宮原ラーメン、OGY氏と学徒兵が熊本ラーメン、そして僕がカレーという選択を行った。 ソメザイル氏は僕が食べている間も終始「勝負を避けた」「つまらない男」等、カレーを選んだだけでまるで僕が粗チン野郎だと言わんばかりに言葉責めを行ってくる。日本でカレー以上に信頼の置けるメニューがあるんかと。 そんな他愛もないやりとりをしていると、どことなくルパン風味の男性がこちらに近づいてきた。『次元ならここにはいませんよ』と言おうかと思ったが、よく見るとサポーターズTVのアタル氏だった。 我々としては舞ちゃんを連れていないアタル氏にはなんの用もないが、どうやら商工会ツアーのバスも宮原で休憩らしい。あっという間に本陸の怖い常連さん達に囲まれてしまった。この空気の中でカレーを食わなきゃならんですか。 それでもまぁ、ここで会ったのも何かの縁っちゅーことで、おごって下さいと冗談ぽく本気でせびってみたが、バッサリと断られた。そういうところだけはキッチリしているのが北九サポーターである。ちぃっ! 外へ出るとそこにはシルオ氏ファミリーがおられた。当初、まるで西ヤンを見るような目で僕を見ていた娘さん達も、やっと僕に心を開きつつあるようだ。 さらには博多で所用があると高速バスでとんぼ帰りしたはずの団長までおられる。 一体、宮原SAの何が北九サポーターを引きつけたのかはわからねど、不思議な縁を感じた休憩タイムだった。 PM21:45 行橋 『うちにかえろう』 お互いの道中の無事を願いつつ、それぞれがそれぞれの方法で帰ってゆく。 今回は僕自身の体調不良という事で、終始ぐったりしていたのが反省点である。キツくても負のオーラを出しちゃいかん。頑張ろう。 須恵でとっととOGY氏を放置し、いや、降ろして別れた後、小倉へ向かう。途中で見覚えのある車に追い抜かれたがすぐに追い抜き返した。北九人のこのすぐに張り合う癖はなんとかならんか。 21:00頃には小倉に着いていた。ソメザイル氏の車から追い出されたのち、自分の車に乗ってホッと一息。学徒兵を三萩野で放置して、いや降ろして行橋へ戻る。 おそらく、今回、北九方面からの遠征者の中で、最も早く家を出たのは僕であり、そして最も遅く帰るのも僕なのだろう。覚悟の上さ、仕方ないね。 何と言うか遠征は楽しい。本城に通って、そして遠征にも行くなら尚楽しい。 本城で見たことがある人達と、遠くの街で同じ目的で集まるという不思議な共有感覚。それは勝ち負け以上に貴いものだと思うわけです。 多くの人の感情を集積し共有させる存在であり続けるなら、このチームの活躍場所がJFLだろうがJリーグだろうがその存在意義はまったく揺るがない。 ただ、この集積と共有のレベルをもう一段階引き上げ拡大する為に北九州はJリーグを目指す。Jリーグは手段に過ぎないと言い切れるほど北九州は野心に溢れているのだ。 このホンダロック戦の勝利で遂にJ参入要件である4位に浮上。 もちろん今年のJFLは異常な混戦になっているので次に負けたらすぐ落ちてゆくワケですが、それでもやっとここまで来たというのが正直な気持ち。 いよいよ面白くなってきたJFL、そしてNW北九州。 この夏が終わる頃に、僕らはどんな話をしているだろうか。 PR |
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コメント |
北九をどげんかせんといかん!で私も激務の一週間を乗り越えての東国原王国入りでした。タグオさん、やはりかなり、きつかったんすね、昨日。最高の勝ち点3獲得遠征になり、遠征までの貴殿の様々な闘いを知ってただけに、私も喜びはひとしおでした。太鼓、私よりもやはり、タグオさんすよ。声かけましたが・・・確かに。まだ、これからが正念場。土曜は、18時だよ!本城に全員集合ですな!!寒かった仙台の雨中戦の借りを倍返しに、私は燃えてます!!舞ちゃん同伴ないサポTVのアタル氏に用なし~のくだり、笑えました。舞ちゃん、来て欲しかったねぇ。確かに。まっ、あの暑さ、よっぽどサッカー好きでないと、よう行きまへんわ。ソニ仙、必ず粉砕しましょう!
【2009/07/1317:07】||TOMMY#92ca4cd558[ EDIT? ]
Re:お疲れ様でした!
やはりあれはTOMMYさんでしたか。昨日はいつも以上に周りが見えとらんかったっす。TOMMYさんの優しさに甘えたいという衝動もあったんですが、ブログで「全力でやれ」だの「最後まで走れ」だの偉そうな事を書いとる以上は断るしかなかったっす。キョジャッキーな僕ですが、皆さんと最後まで倒れるまで精一杯やる所存です。
次のソニー仙台戦は所用あって遅れますが必ず行きます。遅れる分、いつもの3倍飛ばして混ざるんで宜しくお願いします! 誤解があると困るので書いておきますが僕はアタル氏を尊敬しております。本人にも伝えておりますが、僕はアタル氏のホームページでNWや昔のBRIGADEの事を深く知ったんです。公式HPの更新が遅い上に試合数自体が少なかった時代に、あのサイトがなければ僕は興味を持続できたかどうか・・・。 ちなみに僕はどちらかと言えば垂水ちゃん派です。舞ちゃんも好きです。みんな好きです。 |
旅情感あふれて良い感じですね。
特に空の写真・・・フルサイズで見たいです 【2009/07/1401:10】||asb#57551e5947[ EDIT? ]
Re:おつカレー
asbさん、コメントありがとうございます。
今回の遠征は本気で具合が悪かったせいもあって細かい部分を多々見逃してしまった心残りを感じております。もう少しこう、遠征の雰囲気を伝えられるスキルがあればなぁと思います。 ちなみに僕のPCの壁紙は守山遠征時に撮影した競技場と空の写真です。あの日の滋賀は本当に空がキレイだった・・・。アップロード容量の関係でフルサイズは難しいんですが・・・。 |
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